26歳後厄、アイマスを見る

 同志諸君こんばんは。某所で逆鳥肌実と呼ばれているスターフカから挨拶を送ろう。こんなにも真剣に演説と創作をしている私がどうして芸人呼ばわりされるのか理解に苦しむところ(後述の通り大嘘)であるが、私自身は鳥肌実が好きである。京都で1回、九段で1回ライブに出かけているし、Tシャツも持っている。鳥肌実はノンポリらしいが、右翼マニアらしく、新右翼の見沢知廉とも交流があったと聞く。私も鳥肌実から見沢知廉に行き着いた節がある。ちなみに、私がTwitterで猛威を振るっていた頃に見沢知廉の『テロならできるぜ銭湯は怖いよの子供達』の中に登場する人ともお話をしたことがある。人生何があるかわからないなと感じた。

 それはさておき、今日はアイマスの映画を見てきた。努力友情勝利のストーリーで、なんだかくすぐったい気分だったが、皆可愛かったし、何だかんだで青春っていいなぁ、と思った。そして私の人生に努力友情勝利などあっただろうかと顧みるに、どうもそのようなものは無かったのではないか、という結論に到達した。いや、まぁああいう路線対立とかあったよ? うん。映画の中では年端もいかぬ子供たちが乗り切っていたけれども、我々は無理であった。映画中大体みんなどこかおかしくて、まともな神経をしていそうなのは2人だけじゃないのかと思ったりもしたけれども、我々にはその2人すらいなかったのである。私が書く掌編や短編の主人公は、どれも一定程度自分の経験が反映されているし、ある種の教養小説のつもりでいる。あの手の青春モノというのは大体にして自己形成の過程を描いているものなのであろう。そして、そこに何だかくすぐったい思いを抱くと同時に、共感したりもするのであろうと思う。

 だが、それにしても、アイマスを見ていて思ったのは、舞台と人民の笑顔は良いなということである。私が常にウケを狙っているのも、偏に皆の笑顔が見たいからと言っても過言ではあるまい。テキストサイトでは諸君の笑顔を直接見ることができない。それでもなお、私は同志諸君が画面の向こうで驚いたり笑ったりしていると良いなと思っている。きっと、テキストサイトをやっている人らも同じような思いを抱いているのではないだろうか? そして、そうであるならば、路線対立で揉めたりしても、その一点で互いを信頼し、解決を見出すことができるのではなかろうか、と思いたい。

 私が逆鳥肌実と化しているのは、まぁ、こういう理由なのである。照れ臭い話はこれでおしまい。


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